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Posted by ミリタリーブログ at

2011年06月14日

ARES SL9 GBB ガスブローバック (試作品)


WE製のG39ガスブローバックユニットを
ARES製のSL9に移植した、プロトタイプモデルが完成いたしましたのでご報告いたします。

基本的なスペックはWEのG39に準じた設計で、
電動ガン用のABSフレームを丁寧に削り出してユニットを移植いたしました。



一見するとバリエーションモデルで移植は容易で簡単に見えますが、
G39とSL9はフレーム形状が全く違いますし、電動用のフレーム構造となっているので、
移植にとても時間のかかる内容でした。
ABSボディが災いして、強度に神経を使わなければならないのが一番大変でした。



電動ガンのSL9にはボルトを保持するフレーム内のレールがございませんので、
レールを作り直すか、移植をしなければなりません。
ボディの材質や強度から考えて、G39の金属レールを移植する事は大変困難で不可能だと判断し、
ABSフレームの強度を優先して、非金属製レールを新しく溶着し固定いたしました。
SL9の内部フレームは無駄に突起が多く、整形後フレームの強度不足が懸念され、
ビス止めでの固定にはフレームの厚みが足りず、その結果、別パーツの溶着という結論に結びつきました。





フレーム後部の形状がG39と異なりますので、それらに合わせてボルト周りや細かく干渉する部分を旋盤で加工、
ABSロアフレームもトリガーユニットに合わせてセンターが出るまで削り出し、
トリガーユニット固定に必要なパーツはG39のロアフレームから削って、移植、接合いたしました。





内部のフレーム形状が大分異なっていた為、センター出しに相当苦労したモデルとなってしまい、
フレーム内部の削り出し作業に、かなりの神経と労力を費やす事となりましたが、
時間をかけた分、全ての部位のセンターが出た状態で引っかかりの無い完全な移植が出来ました。

作動性能はG39に準じた内容で、フルオートも可能にはしておりますが、
SL9の実銃の仕様を考慮して現状ではセミオートのみの作動に制限しています。
フレーム内部に加工跡が多少残る形となりますが、
外装に変更も無く、分解方法もSL9に準じた方法でテイクダウンが可能です。
インナーバレルはG39の物をそのまま移植しておりますので、銃刀法的にも問題がございません。



今回お見せしているプロトタイプは、中古のSL9をベースにしています。
前所有者がガスパイプ付近をパテで補強されてしまっていたので、
ガスパイプ付近のパーツはあえなく切断となってしまいました。
また、電動ガンのSL9にはフルオートポジションがあり、
こちらも同様にフルオートが使えるようにするか悩んだ結果、
現状維持で、セレクターがフルオートポジションで固定出来るように手を加えないで残しております。
現状では内部部品のフルオートシアを抜いておりますのでセミオート射撃しか出来ないようにしてありますが、
パーツを装着すればセミ・フルオートでの射撃が可能となっています。
フレーム内部のレールは今回のみ色を白といたしました、今後は黒で作る予定です。

それにしても、最近ARES製のミドルクラスの電動ガンをほとんど見かけなくなりました。
SL9も早く再販してくれないかと待ち望んでいる今日この頃です。



ベースが2台必要な点でユニットのコストが大きくかかっています。
一品物ですので、高いとみるか、安いとみるかはユーザー様の判断次第といったところでしょうか。
WE系GBBのスナイパーライフルの完成です、いかがでしょうか。
  

Posted by First Sniper at 00:06Comments(2)WE G39C+ARES SL9